sideburnzzのブログ

転職支援会社勤務。細く長く浅く広く生きています。特技は壁にぶつかるともっときついことに挑戦しようと、トレイルランニングやウルトラマラソンの大会にエントリーすること。

世界最大?のセットを利用したストップモーションアニメとその後のNokiaの凋落

最近の動画や画像撮影技術の進歩は目覚ましいもので、ビジネス、教育、娯楽などへの活用が今後ますます進んでいくのではないかという声を良く耳にしますが、同感です。なぜかというと、文字で読んだり、説明を人から聞くよりも、圧倒的に分かりやすいからです。気の利いた音楽も流れたりして、良い作品は、観ていて心地いいものがあります。

中には、今後パーソナルブランディングがさらに重要視、世間的に一般化していく流れの中で、誰でも「自分が何者であるかを紹介するインフォグラフィクス(動画)」を持つ世の中が近い将来訪れるだろう、と予測する専門家もいるのだとか…。こうなってくると誰もがクリエイターとしてのスキルを求められてきそうな予感がします。

今回は、動画の中でも「ストップモーション」という、膨大な枚数の画像を組み合わせてコマ送りにし、あたかも動画であるかのように見せる技術と、アニメーションを融合させた作品。

これはなんとNokia のN8というスマートフォンで、イギリスのウェールズにあるサンディンビーチを上空から撮影したもので、浜辺の砂で模様を描いたり、波を利用したりしてさらにアニメーションも加えるなどかなりディテールまで凝った作品になっています。Nokiaのプロモーションのために制作されたものだそうです。

そしてこれは当時の「世界最大のセット(約1000㎡)」を使ったストップモーションアニメと当時認定されたのでした。

vimeo.com

個人的には、途中で船ごと巨大な魚に飲み込まれてしまった後の魚の中のシーンの魅せ方(船乗りの心細さが実によく伝わってきます笑)と、最後の方に、Nokiaスマホによってこの作品が制作されている光景が、作品そのものに盛り込まれている点に、センスの良さを感じました。

2011年に書いた内容をリライトしているのですが、当時世界最大の携帯電話端末メーカーだったNokiaスマートフォンの台頭による業績悪化から、大規模リストラを経て、携帯電話事業はマイクロソフトに買収される運命をたどりました。(巨大な魚に飲み込まれてしまいました…)

また、冒頭で書いた「自分が何者であるかを紹介するインフォグラフィクス(動画)」については、少し状況は違うものの実はInstagram(ムービーも撮れる)やSnapchatなどの画像・動画投稿アプリに気軽にポストする時代が予見されていたのかもしれません。(若者の間では、一定時間で履歴が消えてしまうエフェメラSNSが流行しているようですが、やたらと無駄に色々なログを残していきたい僕としては、消えちゃもったいないのに、、とひねくれています)

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