sideburnzzのブログ

転職支援会社勤務。細く長く浅く広く生きています。特技は壁にぶつかるともっときついことに挑戦しようと、トレイルランニングやウルトラマラソンの大会にエントリーすること。

大人げない大人

これまで手にした本のなかでも5本の指に入るくらい刺激的で、影響を受け、たまに読み返している本がこれ。元マイクロソフト社長、インスパイア取締役ファウンダーの成毛眞氏が「大人げなく」生きることの大切さを自身の過去の体験や出会った「頭のネジがはずれてしまった」のではないかと思わせるような「大人げない」人たちのエピソードを紹介してゆく構成です。

大人げない大人になれ!

大人げない大人になれ!

 

 これからの時代、人から抜きんでたり、成功したり、充実した人生を送るには、自らが変化を創り出すことが必要。そのためには、我慢しながら嫌々取り組んだり、周りの空気をうかがい、他人に合わせながら窮屈にしている暇はなくて、平均からいかに逸脱したことをやってのけるかといった能力が求められるんだ、そしてその能力は生まれつきのものではなく、誰でも意識次第でその能力を身につけられるんだ、というお話。

筆者も含めて本著に登場してくる「大人げない」人たちの行動は本当に奇想天外で、筆者に面接で落とされたのが悔しくて復讐をするためだけのために翌年も応募、入社してきたある学生の話や、社外から読み取られないはずの難解なプログラム言語を興味だけで個人で解読して面白がっていた若者、サーバルームに炊飯器を持ち込んで寝泊りして仕事していたエンジニア、そして誰もが知る、ビル・ゲイツ孫正義の伝説的エピソードetc.

彼らに共通しているのは、
・好きなことに異常なほどに夢中になる
・すぐムキになる
・負けず嫌い
・人を驚かせたり、出し抜いて悔しがらせることに快感を覚える
・閃いた、と思ったら次の瞬間もう動き始めている

どうですか、皆さんの周りにはいませんか?
僕は身の周りですごいなと思う人のほとんどが、程度の差こそあれ、どれかしらに当てはまっている気がします。

こういった「大人げなさ」は生まれながらのものではなくて、誰もが内に秘めている資質。違いはそれを押し殺して我慢をするか、好きなものを貫き、自分の思う通り突き進むかだけなのだ、と筆者は言います。みんなで遠慮しながら、気を使いながら、嫌われないようにゆるっとやっていたら、なんの面白みも刺激もない毎日になってしまいます。本当に自分が掲げている目標に真剣なら、少しくらい利己的だったりムキになったり反発してもいいと思うし、そうであってほしいと思うし、自分もそうありたいと思います。そして真剣な怒鳴り合いだって見てみたい気も。(喧嘩は嫌いなのでできれば当事者は避けたいですが…)

そんな時「やれやれ、あの人達は大人げないな(でも真剣なんだな)」ときっと周りは感心するんだと思います。