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sideburnzzのブログ

転職支援会社勤務。細く長く浅く広く生きています。特技は壁にぶつかるともっときついことに挑戦しようと、トレイルランニングやウルトラマラソンの大会にエントリーすること。

『Provocative Thinking ~ 面白がる思考』

「実際に仕事をするのが自分じゃないからってみんな言うのはタダだと言わんばかりに発言は好き放題…。」こんな風に思ったことはありませんか。僕は事実、 そう思う機会が多々あります。でもその「言いたい放題な発言」の中に実は本質的なヒントが隠れていたりします。現実的ではないから、効率悪いから、面倒く さいからとついできない理由を考えてしまってはいないだろうか…。

「プロヴォカティブ・シンキング 面白がる思考」は、富士写真フイルムを経てマッキンゼー消費財・小売業グループのリーダーとして活躍されている山梨広一氏が著者です。最新号の「Think!」誌でも特集で採り上げられていました。(これも2011年に読んだ本のためはるか昔の話です…)

プロヴォカティブ・シンキング ―面白がる思考

プロヴォカティブ・シンキング ―面白がる思考

 

 彼 が提唱するこの思考法は、簡単に言うと、「何でも面白がって可能性を否定せずに考える」というもの。誰でも無意識のうちに「できない理由、制約条件(時 間、コスト、工数、期待される効果、前例etc)」をこれぞとばかりに挙げまくり、どうにかしてそれをやらずに済む方法をひねり出そうとします。なぜなら、今までのやり方の方が楽だから。失敗したくないから。面倒だから。

成功して一躍ヒーローになれるチャンスをやりもせずに潰してしまうのと、「たぶん、できるはずだ。そのためには…」と考え方を転換してチャレンジするのとでは結果や達成感は大きく変わってくることでしょう。

プロヴォカティブ・シンキングの実践により、3つの素晴らしい効用があるといいます。個人だけではなく、組織全体をポジティブにすることができます。

1、新しいアイデアを創出し、ブレークスルーをもたらす
2、高揚感や一体感を生み出す
3、次々にアイデアが生まれる土壌を醸成する

話 は変わりますが、「楽しいことを仕事にしたい」「好きなことをしたい」。良く耳にする言葉です。じゃあ楽しいことや好きなことって一体何なのでしょうか。 一方で「今やっている仕事を楽しもう」「目の前の仕事を好きになろう」って言う人もいます。これも何となく違和感が…。

「面白がる」という、本著で度々出てくる言葉に僕はしっくりくる何かを感じました。それは「好き」とはニュアンスが違います。世の中の人みんなが朝起きたら突然、今やって いる仕事が「好きになる」なんてことには絶対ならないからです。「面白がる」=「(みんな面倒くさがってやらないだろうし)かなりキツいけどこれを巧く成 功させたらしめたものだ。面白い、やってやろうじゃないか」こういう風に置き換えることができるのではないでしょうか。

以前手にして感銘 を受けた「大人げない大人になれ!」(著・成毛眞氏)に登場した、上司がびっくりする顔が見たい一心で尋常ではないスピードでプログラミングを完成させたエンジニアや、面接で落とされて、それが悔しくて採用担当に復讐するために翌年度また応募して入社してきた大学生のエピソードにも通ずるものがあると思いま す。

物事もとらえ方次第。果たしてどんな仕事が好きか、どんなことが向いているのか、正直いまだに全然分からないですが何でも「面白がって」取り組むようにします。

140文字に慣れすぎてこんな長い文章を書くのが久々なので今回はオチはありません(昔書いたブログを読むと稚拙さとすべり気味なところに唖然とします…)

「本は10冊同時に読め!」

”本を読まない人はサルである”

”本棚に「○○ができる方法」「○○力」のようなタイトルの本が並んでいたら、「私はバカです」と言っているようなもの”

”本嫌いな人とはつき合わない方が良い”

”飲み屋で1分話せば、その人が本を読む人かそうでないかが分かる”

とらえ方を間違うと、とても乱暴な表現と感じてしまいそうですが、成毛さんの歯に衣着せぬ大胆な書き口が大好きです。

 本書では、自らの体験を元に、1冊の本を丁寧に最後まで読みとおすのではなく、常に分野の異なる複数の書籍を同時に読み進め、1日の中で何冊もの本に目を通すことで、脳のあらゆる部分を刺激させるという、「超並列」読書術を勧めています。(これもまた5年前の記事を引っ張り出してきました。別サイトからはてなブログに引っ越し中)

これを実践することで、米カーネギーメロン大のリチャード・フロリダ教授が提唱する「クリエイティブ・クラス」の階層の仲間入りをするトレーニングになるといいます。この「クリエイティブ・クラス」、デザイナーや編集といった職種に限らず、全ての職業に当てはまるもので、「自分の頭で考えて行動できる 人」、目の前の仕事に対して疑問を投げかけ、常に工夫・改善していける人のことをさしていると言います。

また、つい自分の専門領域に関する本ばかり読み漁ってしがいがちですが、それではバランス感覚や多角的な視野は磨かれない。新車の開発のコンセプトを練る 必要がある企画担当者は、既に発売された車のカタログ集や関連書籍を読んでいてもダメで、例えば、歴史物のノンフィクションと夫婦生活のエッセイ、北欧家 具の写真集を常日頃、手に取っていれば、「馬に乗る躍動感を車で実現」「夫婦向けのドライブの提案」「北欧デザインの雰囲気を車内で」といった方向性の異 なるアイデアが湧き、ミックスさせることが可能なのだ、ということを教えてくれます。なるべくバラバラのジャンルの本を読むのが良いのです。

あと、恥ずかしくなったのは「読書メモ」や「3色ボールペンやマーカーでのアンダーライン」。几帳面な人に多いらしいのですが、「あなたにはどれだけ暇な 時間があるんだ?」とのこと…。そういう人は内容の薄い本でも最後まで丁寧に読んでノートに要点をまとめて、仕舞いにはブログに書いちゃったりするから、 同時並行で何冊もの本に出会う機会を逸している、重要だったこと、感化されたことは周りの人との会話で何度も触れれば記憶に残るからそれで充分。それに、 大事なことは大抵他の本でも書かれているから嫌でも目にすることになる、とのことです。

このブログも畳まなければいけないかもしれません…。

冒頭で紹介した、「飲み屋で1分話せば、、、」の部分ですが、他人事ではありません。社外の方とお会いするケースがここ数年ですごく増えているのですが、 自分の教養や知見のなさ、話題の乏しさを痛感することが本当に多いです。「なんて薄っぺらな人間なんだ」と思われることが恥ずかしいですし、せっかくの機会ですから、相手の方にも「この人からはまた色々面白い話を聞けそうだ」と感じていただきたいです。

日々勉強です。

 

『コーチKのバスケットボール勝利哲学』

マイケル・ジョーダンレブロン・ジェームズなどの超一流プレイヤーから絶大な 信頼を集める名コーチ、マイク・シャシェフスキー。デューク大学NCAAチャンピオン4回、北京五輪、トルコ世界選手権での金メダル獲得など数々の偉業 を達成するために大切にしてきた成功と勝利への哲学が40のキーワードに凝縮されている本です。(6年前に読んで書いた投稿。また読みたくなってきました)

コーチKのバスケットボール勝利哲学

コーチKのバスケットボール勝利哲学

 

 バスケットボールに限らず、チームスポーツ全般、ビジネスにも通じるところが大きく、色々な発見がありましたが、そのうちの「集団責任」というテーマについて採りあげたいと思います。

 

【集団責任】

「あの大切な場面でミスショットした彼のプレイが敗因だ」
「彼のパフォーマンスは試合を通じて精彩を欠いていた」
「相手に散々カットインを許した彼のディフェンスが穴だった」

ゲームに負けるとほとんどの場合、口には誰も出さないものの、どこからともなく責任の所在に思いがめぐったり、結果を出せなかった本人は、負けがあたかも全て自分の責任であるかのように悲観的にとらえがちですが、これは大きな間違いだと、コーチKは言います。

得点盤には個人ではなく「チーム名」だけが記されているように、その試合のどの瞬間においても責任はチーム全体にあります。誰かが上手くやっている時には、僕たちみんなが上手くやっていて、誰かがミスをしてしまった時には、僕たちみんながミスをしているのだと。

特にバスケの試合は最後までもつれることが多いため、残り数秒、ワンプレイで得点が決まるかどうかで勝敗が決しているかのように見えがちですが、その最後のボールの持ち主とその人間をマークしているディフェンスが勝敗の全責任を負っ ているのだとしたら、どんなに息詰まるものなのでしょうか。「ボールなんて飛んでくるな!」と思わず叫びたくなってしまうことでしょう。

実際には、その最後のワンプレイに至るまでの長い長い時間の中でのチームメンバー全員の動きが勝敗を決めていて、最後のシュートがどうだったか、はその断片にすぎません。(こう考えると肩の力が抜けますね)

さて、仕事ではどうでしょうか。

重なる点、結構ある気がします。
もちろん就いている職種や組織構成、企業文化などによっても違うでしょうし、 個々人が期待されている成果(数字)の積み上げや、「Aさんにしかできない」といった、専門領域でのパフォーマンスの融合でチームや組織全体の成果、勝ち 負けが左右するので、いちがいに「集団責任」とは言い切れない部分はあります。

ただ、スポーツと一緒で、プロでさえ時期によって調子の良い(結果が出る)選手、悪い(結果が出ない)選手がいるように、チームで仕事をしているわけですから、お互いに協力し合い、調子の良い人間がそうでない人間をアドバイスしたりフォローすることがとても大切なんだと強く感じます。(その点、安定的に結果を出せる選手はそれだけで信頼を得ることができますね。)

もちろんチームや部門間での相互補完体制もそうです。好調なチームが不調なチームの売上の穴を埋め、勢いのある部門がそうでない部門の穴を埋める。強いチームや組織に共通しているところだと思います。

ラスト数秒になって「ああ、こんなことになるなら彼を起用しておくべきだった」と天を仰いでもあとの祭り。

月間の、四半期の、年間の「ラスト数秒」がすぐそこまで近づいてきた時に真価が問われますが、大逆転は不可能。バスケやってる人ならわかると思いますが、ハーフラインそばからの滅茶苦茶なフォームでの苦しげなシュートが入る光景は滅多に見ることはできません。

 

採用基準-②リーダーがなすべき4つのタスク

前回に続き、「採用基準」についてです。
本当に学ぶものの多い書籍なので、まだ手にとってない方はぜひ。

今回はリーダーは何をすべきかについてです。

1、目標を掲げる
2、先頭を走る
3、決める
4、伝える

どれもシンプルで当たり前のことに見えますが、
この4つのタスクこそがリーダーに求められている最重要なタスクだといいます。
採用基準

採用基準

 

 

1、目標を掲げる

メンバーを鼓舞するに充分な成果目標を定義することが大事。人間は誰しも合理的で打算的だから達成したときに得られる高揚感・達成感・評価・報酬・ポジション・経験と、それに伴う努力・リスクを天秤にかけて、魅力的なゴールだと判断できなければ、努力することをやめてしまいます。カリスマ経営者がとんでもなく高い目標を掲げる理由、寝食忘れて働かなければならず精神的・肉体的にも辛い環境にいるコンサルタントのパートナー達が、若手社員に熱っぽく「これからの産業」「海外マーケットで何が起きているのか」などを深夜語ってきた理由について教えてくれています。

「簡単に達成できる成果目標しか設定されていない組織は、そもそもリーダーが必要とすらされていない」という言葉は、世の中の大勢の「リーダー」が改めて自分たちの存在意義やなすべきことについて考えさせられるものでした。ハッとさせられますね。


2、先頭を走る

先頭を走るのは勇気が要ります。前例がなく、勝ちパターンが確立されていないわけなので、イメージ通りに事がうまく運ばないことが多く、失敗すれば当然責任を問われることになるからです。「これにトライしてみたい人いますか?」という問いかけに対して、皆下を向いて萎縮してしまう光景が良く見られます。

先日受けたのコーチングのセミナーで講師の方が話されていたのですが、人間は最近どんどん賢くなって言い訳も上手くなっていて、何かチャンスを与えられても、「AとBとCをやる必要があって、今、私はAが最重要だと考えていて、なるべく時間とパワーをかけたいのでせっかくですがDを私がやるべきではありません」と、とても頭の良い答す人が増えているそうです。

AとBとCのパフォーマンスも落とさずに、Dにも真っ先に手を挙げて、自らを追い込んだうえでその後ABCをどうするか考えるくらいの前のめりで勢いがある方が、リーダー像としてはふさわしいのかもしれません。


3、決める

充分な情報やデータが出揃っていなくても、限られた時間の中で決めるべき時に決断を下すことができるのがリーダー。未来のことなんて完璧に予想できるはずがないのだから、精密な予測をたてて時間を費やしているうちに、他社に先を越されてしまいます。日本企業には「○○会議で決まったことだから」と、責任の所在を1人でなく会議体の参加者に分散させる独特な慣習ある場合が多い、とありましたが、ある米国企業の経営者のこんな発言が紹介されていました。

「A bad decision is better than no decision.」(悪い決断は、決断しないことよりもまだ評価できる)

なるほどと思わさせられます。

なかには、(決断が正しいかどうかよりも)問題点を浮かび上がらさせるために決断を下す、という場合もあると言います。問題が起こるとリーダーシップ経験やポテンシャルのない人は「その決断は間違っていたのでは?」「もっと慎重に検討すべきだった」「撤回すべきだ」と口々に声をあげますが、そこで浮かび上がった問題点を元に軌道修正をすれば、大勢の利害関係者の意見を聞き回り、全会一致の慎重で遅い決断よりも高い成果に結びつくというのは想像に難くありません。全員が納得するような決断は、だれも決断しなくても自然にそういう方向性に進むことなのでしょう。

4、伝える

「言わなくても(自分で考えれば)分かりますよね」これがリーダーがやってはいけないNGワードだというのです。これは耳が痛いところです。。

「伝わっているはず」「理解してくれているはず」「わかってくれていると思う」というのはたいていの場合、自分の思い込みに過ぎません。粘り強く丁寧に何度も語り続ける必要があります。

全ての人は自分があるものを見れば、自分と同じ感じ方をするだろう、というのは大きな間違い。1人として同じ人間はいなくて、「仮に全く同じ人間が組織に2人いるなら、片方は必要ない」とまで書かれています。多様な人がいるから各々が良い部分を発揮すれば相乗効果で組織は高いパフォーマンスを発揮します。多様性のある組織は強いのです。

厳しい環境下でこそリーダーの言葉やメッセージ、メンバーを鼓舞する言葉の価値は、時として報酬や人事評価よりも高くなるといいます。
今日は、本書のハイライトの1つと思われる部分を紹介してみました。履き違えてとらえてしまい、「自分で目標を掲げて誰にも耳も貸さず全部自分で決めて勝手に走って周りには結果報告」という悲惨な独りよがりにならないように気をつけなくてはいけませんね。

採用基準-①リーダーシップの重要性

戦略コンサルティングファームマッキンゼーにて12年採用マネジャーを務めた、伊賀泰代氏の著書です。マッキンゼーがどんな人材を欲し、どんな人材が活躍しているのかといった話に終始するのかと思いきや、それに加えて日々仕事に取り組むうえでとても得られるものの多い良書でした。

(※2013年に書いた内容なので今読み返すとかなり色褪せています)

採用基準

採用基準

 

 マッキンゼーが最も重視する人材の能力の1つが、「リーダーシップ」。

「同じ組織にはリーダーなんて1人や2人いればいいのではないか」
「みんながリーダーシップを発揮して主張したら、船頭多くして船山に登るになってしまうのではないか」など、日本企業では受け入れられにくい能力とされていますが、筆者はこう言い切っています。

「全員がリーダーシップをもつ組織は一部の人だけがリーダーシップをもつ組織より圧倒的に高い成果を出しやすい。」

ここでは省略しますが、どうチームの成果に違いが出てくるのかという理由を非常に明快に説明しています。


では、全員がリーダーシップを発揮できる組織を作るにはどうしたら良いのか?

それはメンバー1人1人に規模の大小問わず、何らかの「リーダーシップ体験」をする機会を提供することだと言います。その領域・その分野についてはそのメンバーが責任をもって周囲の人たちをリードし、意見をまとめ上げ、結果に結びつける経験を積むことがその近道だと。すると、利害関係の異なる周囲のメンバーや他部署の人間との調整、予期せぬ問題点、どれを実行し、どれを捨てるかの優先順位、などリーダーシップを発揮するうえでの難局を経験し、組織を動かして成果を出すことができた時に、「自分がリーダーとしてこのプロジェクトを成功させた」と大きな自信につなげることができます。

そうしないとどんなことが起きるか?

●全体の方向性に影響を与えない細かいことにこだわる
●現実的でない理想論をふりかざす
●面倒なことが起こると突然無関心を装い、いつの間にか自分の役割を離脱
●詳細な計画が完成するまで何も始めたくない
●一切の妥協は許すべきではない
●明文化されない限り、何もやるべきではない


と、理想や完璧を追求したいという思いから発生する非生産的な意見が飛び交い、前に進めなくなってしまいます。目まぐるしく状況が変わるビジネスにおいて、スタートまでの数日の遅れが競合に出し抜かれる悲劇につながりかねません。この部分、自分の発言や行動を振り返ると反省しきりです。僕自身、ディテールにこだわったりロジックが完璧にしてから「満を持して」取り組む、着手するという悪いクセがあるのでそれを断ち切らないといけません。

「満を持する」とは、弓をいっぱいに引きしぼった状態を維持するところから、「充分に準備をして絶好の機会をうかがう」という意味だそうですが、満を持していたら、弓が切れてしまったり、矢が折れてしまったり、腕が肉離れになってしまったり、後ろから鉄砲で撃たれたりしてしまうリスクが潜んでいます。さっさと弓を放って次の弓を準備したほうが懸命なのでしょう。

 

先日、朝起きたらなぜか乱世になっていて足軽の部隊が家に攻め寄せてくる直前。大軍が押し寄せる轟音のなか、普段家が散らかっているのが災いして「あの鎧と武器はどこに閉まっておいたっけ!と慌てまくり、刀も研いでおらず、服や積ん読やランニングウェアをかき分け、錆びきった刀と鋤と鍬をなんとか倉庫から引っ張り出してくるのが精一杯で、先頭の足軽の一太刀を受けて自分の刀が折れてもはやこれまでか、というところで目が覚めるという悪夢を見ました。

「No準備で独り相撲(討ち死に) 」というのも駄目な仕事の仕方ですね…

続く。

大人げない大人

これまで手にした本のなかでも5本の指に入るくらい刺激的で、影響を受け、たまに読み返している本がこれ。元マイクロソフト社長、インスパイア取締役ファウンダーの成毛眞氏が「大人げなく」生きることの大切さを自身の過去の体験や出会った「頭のネジがはずれてしまった」のではないかと思わせるような「大人げない」人たちのエピソードを紹介してゆく構成です。

大人げない大人になれ!

大人げない大人になれ!

 

 これからの時代、人から抜きんでたり、成功したり、充実した人生を送るには、自らが変化を創り出すことが必要。そのためには、我慢しながら嫌々取り組んだり、周りの空気をうかがい、他人に合わせながら窮屈にしている暇はなくて、平均からいかに逸脱したことをやってのけるかといった能力が求められるんだ、そしてその能力は生まれつきのものではなく、誰でも意識次第でその能力を身につけられるんだ、というお話。

筆者も含めて本著に登場してくる「大人げない」人たちの行動は本当に奇想天外で、筆者に面接で落とされたのが悔しくて復讐をするためだけのために翌年も応募、入社してきたある学生の話や、社外から読み取られないはずの難解なプログラム言語を興味だけで個人で解読して面白がっていた若者、サーバルームに炊飯器を持ち込んで寝泊りして仕事していたエンジニア、そして誰もが知る、ビル・ゲイツ孫正義の伝説的エピソードetc.

彼らに共通しているのは、
・好きなことに異常なほどに夢中になる
・すぐムキになる
・負けず嫌い
・人を驚かせたり、出し抜いて悔しがらせることに快感を覚える
・閃いた、と思ったら次の瞬間もう動き始めている

どうですか、皆さんの周りにはいませんか?
僕は身の周りですごいなと思う人のほとんどが、程度の差こそあれ、どれかしらに当てはまっている気がします。

こういった「大人げなさ」は生まれながらのものではなくて、誰もが内に秘めている資質。違いはそれを押し殺して我慢をするか、好きなものを貫き、自分の思う通り突き進むかだけなのだ、と筆者は言います。みんなで遠慮しながら、気を使いながら、嫌われないようにゆるっとやっていたら、なんの面白みも刺激もない毎日になってしまいます。本当に自分が掲げている目標に真剣なら、少しくらい利己的だったりムキになったり反発してもいいと思うし、そうであってほしいと思うし、自分もそうありたいと思います。そして真剣な怒鳴り合いだって見てみたい気も。(喧嘩は嫌いなのでできれば当事者は避けたいですが…)

そんな時「やれやれ、あの人達は大人げないな(でも真剣なんだな)」ときっと周りは感心するんだと思います。

世界最大?のセットを利用したストップモーションアニメとその後のNokiaの凋落

最近の動画や画像撮影技術の進歩は目覚ましいもので、ビジネス、教育、娯楽などへの活用が今後ますます進んでいくのではないかという声を良く耳にしますが、同感です。なぜかというと、文字で読んだり、説明を人から聞くよりも、圧倒的に分かりやすいからです。気の利いた音楽も流れたりして、良い作品は、観ていて心地いいものがあります。

中には、今後パーソナルブランディングがさらに重要視、世間的に一般化していく流れの中で、誰でも「自分が何者であるかを紹介するインフォグラフィクス(動画)」を持つ世の中が近い将来訪れるだろう、と予測する専門家もいるのだとか…。こうなってくると誰もがクリエイターとしてのスキルを求められてきそうな予感がします。

今回は、動画の中でも「ストップモーション」という、膨大な枚数の画像を組み合わせてコマ送りにし、あたかも動画であるかのように見せる技術と、アニメーションを融合させた作品。

これはなんとNokia のN8というスマートフォンで、イギリスのウェールズにあるサンディンビーチを上空から撮影したもので、浜辺の砂で模様を描いたり、波を利用したりしてさらにアニメーションも加えるなどかなりディテールまで凝った作品になっています。Nokiaのプロモーションのために制作されたものだそうです。

そしてこれは当時の「世界最大のセット(約1000㎡)」を使ったストップモーションアニメと当時認定されたのでした。

vimeo.com

個人的には、途中で船ごと巨大な魚に飲み込まれてしまった後の魚の中のシーンの魅せ方(船乗りの心細さが実によく伝わってきます笑)と、最後の方に、Nokiaスマホによってこの作品が制作されている光景が、作品そのものに盛り込まれている点に、センスの良さを感じました。

2011年に書いた内容をリライトしているのですが、当時世界最大の携帯電話端末メーカーだったNokiaスマートフォンの台頭による業績悪化から、大規模リストラを経て、携帯電話事業はマイクロソフトに買収される運命をたどりました。(巨大な魚に飲み込まれてしまいました…)

また、冒頭で書いた「自分が何者であるかを紹介するインフォグラフィクス(動画)」については、少し状況は違うものの実はInstagram(ムービーも撮れる)やSnapchatなどの画像・動画投稿アプリに気軽にポストする時代が予見されていたのかもしれません。(若者の間では、一定時間で履歴が消えてしまうエフェメラSNSが流行しているようですが、やたらと無駄に色々なログを残していきたい僕としては、消えちゃもったいないのに、、とひねくれています)

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