sideburnzzのブログ

転職支援会社勤務。細く長く浅く広く生きています。特技は壁にぶつかるともっときついことに挑戦しようと、トレイルランニングやウルトラマラソンの大会にエントリーすること。

優先順位はほとんど「なるはや」

ふと、そう言えば若い頃はどんな仕事の仕方してたかなと思い、振り返ってみます。

 

「◯◯さんにいついつまでにやってと言われているので今日は帰れません」

「両方とも重要だと思うんで引き受けました。今週中に終わるかやってみないとわからないですが、がんばってみます」

「すみません、急に新しい仕事が出てきてしまったので今日提出の資料間に合いません」

 

まだ20代の頃の僕は、今聞いたらあきれるような場当たり的な仕事をしては周りに迷惑をかけていました。タチの悪いことに、謎な使命感から何でもやりたいと引き受けてしまうので、上司や周囲のマネジャーたちは、「ああ言うなら、きっとこなしてくれるに違いない」と期待して任せてくれるんですが、フタを開けたら常に仕事がパンク状態。全然納期に間に合わない。ギリギリになって「やっぱり来週中までに提出期限を延ばしていただけないですか」と謝り、あきれられ、こっぴどく叱られる毎日でした。

 

空気の読めなかった僕は気合と意欲に満ち溢れ、土日も働き、ひどい時は時間がもったいないからと月曜から木曜まで家に帰らなかったことも。夏休みや年末年始を「これで溜まった仕事を一気に片付けるチャンスだ!」とまでとらえていました。さらには、偉そうに「なんで俺はこんなに頑張ってるのに、評価してもらえないんだろうか、みんな全然わかってないんだな」くらい本気で思っていました。今から振り返ると自分のもみあげを剃り落としてやりたいくらいの格好悪さです。

 

たまりかねた上司からはタスクスケジュールのリスト作成と優先順位づけを命じられましたが、これが全く意図をわかっていなかった。なんとか仕上げたリストでは、全体の半分以上が「なるはや」。しかも偉い人から依頼されているものほど優先順位が高い。納期はなんとなく「1週間後」「2週間後」の羅列。「本当に間に合うの?」と問い詰められれば、その納期の文字も僕の声も吹き飛びそうでした。「偉い人に頼りにされたいし、遅い時間まで頑張ったら信頼してもらえるだろうし、今週も忙しいけどなんとか乗り切ろう」というのが当時の思考パターンでした。

 

納期をずらしてばかりの僕は「そういう仕事の仕方は嫌いだ!」と毎日毎日毎日毎日言われ続けました。いつしか「納期ズレ男」とまで言われました。(言われてません) 仕事はいっこうに減る気配を見せず、むしろ増えていきました。自分の頭と手足が空回りしている音が本当に聞こえてきそうでした。どうしたら期待に応えられるのか、怒られずに済むのか、半ばムキになりながら、必死でもがきながら働いた20代でした。

f:id:kiyo_0604:20170824094807j:plain

では何が間違っていたのか?

いや何ひとつとして正しくなかったのです。

 

そう、僕はその目的や影響度を確認することを怠り、言われるがままに全ての仕事を受けていたのでした。そして何でも自分でこなした方が早いと勝手に考えていました。

 

・タスクマネジメント

・関係者のハンドリング

 

上司たちはこのスキルが皆無だった僕に、その重要性や、求められていることは闇雲に働くことではないのだ、ということを身をもって気づかせ、体得させたかったのだと思います。

 

どんなに高度な専門スキルを磨いても、個人で圧倒的なパフォーマンスを発揮しても、1人で完結する業務を僕はほとんど、いや1つも見たことがありません。

 

自分の貴重な時間を何に充てるのがもっとも効果的で、誰を巻き込むのか、誰の協力を仰ぐのか、自分に課された指示や業務は本当に必要なものなのか、見方によっては不要なのではないか。

 

周りに転がっている情報や指示・提案・助言を鵜呑みにせず、自ら意志を持って仕事を創造し、推し進めていく力を身につけることの方が、仕事に忙殺されて溢れているくらいの状況を心地よいと感じている毎日を過ごすより1000倍ほど価値があると思うのです。

 

次のブログ記事の投稿納期のイメージが全く湧かず、何の進歩も感じられないですが、もし同じような環境で、ひたすら頑張っているつもりなのに「おやおや?」と思っている方々の参考になればな、と。